意外と多い!シビレのお悩み
2019-03-20
こんにちは、レリーフ整骨院の佐々木です。
突然ですが『痺れ』の症状に悩まされている方はいませんか?
今回は当院に来院される患者様の中でも、比較的多い上肢・下肢の痺れについてお話します。
手指
手指の痺れなら、手根管症候群や肘部管症候群などを疑います。
【手根管症候群】、人差し指と中指、親指に痺れや痛みが起こる事が多いです。症状は朝、目を覚ました時に強く、ひどくなると睡眠中に痺れや痛みで目が覚めてしまいます。中年の女性に多く発症します。手や指を動かすと痺れが和らぐのも特徴の一つです。
【肘部管症候群】は、初期では小指と薬指に痺れ感が起こります。進行すると手の筋肉がやせてきたり、知覚障害や指がまっすぐに伸びなくなってきたりする場合があります。筋力が低下すると、手指に力が入らなくなってきます。
上肢
代表的なものとして【胸郭出口症候群】というものがあり、鎖骨周辺の神経や血管が圧迫されて起こる疾患です。
手指や腕の痺れ、熱感・冷感、脱力感で始まり、徐々に首や肩、肩甲部のうずくような痛みが現れてきます。
首が長く、なで肩の女性に多く、20代にピークがあります。
腕を走っている大きな神経のひとつに撓骨神経があり、これが圧迫されると【撓骨神経麻痺】が起こります。
手指や手首が伸ばしにくくなり、親指と人差し指の間にある水かき部が痺れたり、感覚が鈍くなったりします。
下肢
腰痛とともに、主にどちらか一方の臀部から脚の裏にかけての痺れや痛みがあれば【腰椎椎間板ヘルニア】。
足の冷感や痺れ、間欠性跛行(歩くと痛み、しばらく休むと痛みがなくなる)がみられるなら【脊柱管狭窄症】や【閉塞性動脈硬化症】などが疑われます。
閉塞性動脈硬化症のある人は、下肢の動脈だけでなく、冠動脈や脳血管など全身の血管にも動脈硬化を起こしていることが少なくありません。近年、食生活やライフスタイルの欧米化によって急速に増えています。
痺れの症状は痛みの症状より治療が長引く傾向にあります。
少しでも気になる『痺れ』がある方は早めの医療機関の受診を強く勧めます。
以下の症状がある方は要注意
症状例
手指や腕のしびれ・痛み、徐々に首や肩のうずくような痛み → 胸郭出口症候群
上肢のしびれ・痛み、手指の感覚異常、歩行障害、めまい → 頸椎症
上肢のしびれ・痛み・麻痺、温痛覚がなくなる、歩行障害 → 脊髄空洞症
手指・手首が伸ばしにくい、親指と人差し指の間のしびれ感 → 橈骨神経麻痺
手足のしびれ、首の痛み、午後~夕方にかけて増強、痙性歩行 → 頸椎椎間板ヘルニア
手足のしびれ、痙性歩行、排便・排尿障害 → 頸椎後縦靭帯骨化症
手足の先から体の中心に向かって進行するしびれ・ぴりぴり感 → 糖尿病性ニューロパチー
腰痛、下肢の痛み・しびれ、下肢の筋力低下、排便・排尿障害 → 腰椎椎間板ヘルニア
下肢の冷感・しびれ、間欠性跛行 → 脊柱管狭窄症、バージャー病、閉塞性動脈硬化症
視力低下、手足の脱力、感覚低下、歩行障害、しゃべりにくい → 多発性硬化症
脚気、手足のむくみ・しびれ、筋力低下、ふらつき歩行 → ビタミンB1欠乏症
麻痺、言語障害、てんかん発作 → 神経膠腫
全身倦怠感、夏でも汗をかかない、顔のむくみ、便秘 → 甲状腺機能低下症
手足がつりやすい、ぴりぴりするしびれ感、けいれん → 副甲状腺機能低下症
呼吸困難発作、けいれん、意識混濁 → 過換気症候群
動悸、頻脈、胸苦しい、息苦しい、めまい、恐怖 → パニック障害